奥羽本線は山形新幹線が新庄まで完成して以来、新庄ー大曲間がすっかり寂れたと感じる。
かつては青森まで走った夜行列車「あけぼの」、「津軽」もここを走っていた。
知らない人も多い時代になった。
及位(のぞき)駅は山形県の最北にあたる。
国道13号が併走しているが、ここを過ぎると県境の雄勝トンネルがあり、秋田県になる。
この駅名の由来が気になったが、駅名の由来の説明がホームにあった。
山岳修行が盛んだった時代、より高い「位」の山伏を目指していたという。
険しい断崖の端から宙づりになり、崖の横穴をのぞき込むという「のぞき」という修行に耐えていた。
とのことだ。
明治37年に開業したというのだから、長い歴史がある駅だ。
待合室
なんと複線だ。
及位・院内間は複線区間だという。
3月に2週間旅行に行く際、函館に夜着けばよかったので、あえて山形新幹線経由で函館に行ったことをブログに書いた。
その際、当然この駅は気になっていた。駅名標は撮影した。
今回は周辺部も見たかった。
4月も15日だというのに駅周辺に雪が残る。
駅をもっと大きく見るとこんな感じだ。
待合室おあり、長く無人駅であるが、きれいであった。
集落も駅前にそこそこあるが、店はなかった。
次の駅が秋田県であり、かつては院内銀山もあったのでそこそこ栄えていたのだろう。
今は林業も盛んなようだ。
列車は1日上下8本ずつ運行されている。
平均乗降客は20人というから少ない。
確かに秘境駅という感じだった。
こういう年齢になったから行ける旅でもある。