私の好きなキャラクターである。
ダークヒーローとはよく言ったもので、所謂「正義の味方」然としていないところが新鮮であったと思う。

どこか影をたたえたその佇まい、また屈強な身体をしてはいるが不死身ではなく、悪を叩くが道徳的でもない。

単なる勧善懲悪ものとは一線を画すエッセンスが作品全体に薄く被せられており、ほんの少しだけズレた感覚、真実のすぐ側にある嘘みたいなものに惹かれる私の琴線に触れるのだ。

(それは同時に嘘のすぐ側に真実があるともいえる)

敵役もまた魅力的である。

また本人の能力で闘うのではなく、財力に任せて製作した乗り物や武器という、謂わば秘密兵器だらけで悪に立ち向かうというのも一風変わっている。

マスクもカッコいい。
カッコいいのだが、目のところがくり抜かれており、よく見ると中身であるブルースウェインの目の周りが黒く塗られていることに気付く。


これから悪い人達と闘うのだ。マスクと瞳の間から違う色が見えていると間抜けなのは分かる。
しかし戦闘が終わり、悪者はお縄となり、仕事を終えたバットマンがマスクを取った時、顔は完全にパンダであろう。
パンダ🐼。

クレンジングクリームとかで落とすのだろうか。
知らないけど。

それから胸のエンブレム?バットマンマーク?(↑アタマの写真)だが、こちらも非常にシンプル故の力強さもあり、黒と黄の組み合わせもクールである。
(一度"クール"という言葉を使ってみたかった)

今一度見てみよう。



しかしこのマークを単体で見た時、(黄色で描かれている部分だけを見て欲しい) 赤塚不二夫氏描くニャロメの口のように見えてしまったことは長らく口外せずにいた私である。




もう10年ほど前になるだろうか、スペインの教会のフレスコ画をとある女性が修復したところとんでもないものになったと云うニュース。



私が修復するとしたらこんな感じかなと、憧れのヒーロー風にしてみたのがこちら。



(いかなる人物も、また特定の団体に対しても冒涜するつもりは全く無いのである。)