「えっ、なに?」
「何か知っているのかなぁ」
たちまちアカリが興奮の面持ちで、アキに
向かって話しかける。
「そうねぇ~何て言ってる?」
おそらく適当なことを、書いているんじゃあ
ないの?と、それでも一応尋ねる。
「は…な…こ…?はなこだって」
カガリが文字を読み上げる。
はなこ?
はなこって、だれ?
一瞬アキには、誰のことかわからない。
だがカガリがすぐに、「あぁ~」と声を漏らすと
「もしかして、あれ?
トイレの花子さん?」
思わずそうつぶやくと、10円玉が再び動く。
『そうだ』
「えっ?そうだって、言ってるよぉ」
「え~っ、はなこさんが?」
「えっ?はなこって、だれ?
その人、トイレにいるの?」
アキとカガリにはわかっても、アカリたちには、
まだピンとはこないようだ。
「えっ?花子さんを、知らないの?」
(こっくりさんは知っているのに、トイレの花子
さんのことは、知らないなんて…どういうこと?)
アキはアカリたちのことを、じぃっと見つめる。
「ねぇ、知らない?学校の怪談」
思わずアキが尋ねるけれど…
「えっ?なに?怪談話は?」
どうも、思った反応とは違う。

