あっけらかんとうなずくよっちゃんを見て、

「おまえら、暇だなぁ」

呆れた顔で言います。

「そうだよ!ビンボーだが、時間にかけては、十分持て余しているし」

幸次郎が、ニヤリとします。

「私も何だか、気になりますね」

いつもは隅の方で、黙って微笑んでる、カメさんまで言うので‥

「仕方がないなぁ」

そう言うと、善行はようやく、顔をほころばせまいた。

「おっ!」

目ざとく幸次郎は、その変化に気付くと、

「ぜひ、うかがいます!」

手持無沙汰にして、こちらを見ている車椅子の女主人に

声をかけます。

「時計はこのまま、お引き取りで、よろしいですか?」

一応、確認という形で、善行が確かめます。

すると、ちょっと言いにくそうにして、

「あの、お代の方は?」

付き添いの内山さんが、遠慮がちに聞きました。

さすがのオヤジたちにも、その質問には答えられません。

善行の方を向いて、顔色をうかがいました。

その視線に気が付いて、

「お代は…後でまとめて、請求します」

すっかり落ち着いた表情で、善行は言いました。

 

 

 

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