カイくんが、あわてて飛び起きた時…ケンタはタカシくんと顔を見合わせました。

「それはそうだな」

カイくんのひと言に、真剣な顔で考えこみます。

「確かに…もう1度、行きたいよね?今度はゆっくりと」

タカシくんも、うなづきます。

あまりにも、時間がありませんでした。

やはり最初、カイくんが道に迷ったのが、影響したようです。

たった30分では、あの噴水のあたりを、見て回るだけで、いっぱいいっぱいでした。

ほんの一瞬、見かけたマボロシのような女の子。

ケンタは、もう1度、あの女の子に会いたい・・・と思ったのです。

一方カイくんは、

「あの家…秘密基地にしたら、すごいぞ!」

ちょっと遠いのですが…確かに、あの庭はまだまだ色んな所がありそうです。

カイくんは、それで十分楽しめる、と思ったのです。

 

3人の思惑は違いましたが、結果的には、3人の意見が合っていました。

先ほどの言い合いは忘れて、お互いにうなづきました。

「なんとかして、また行こう!」

固く誓い合って、3人は暮れて行く夕暮れを見ながら…トラックに揺られて、

家に向かいました。

「遅くなったね」

タカシくんが言うと、ケンタは「うん」とうなづいて、

「そうだね」と言うと、ニッコリと目を合わせました。

 

 

 

 

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