「おまえ、金を持ってるか?」

唐突に聞くので、裕太はビクンとして、

「ない」と頭を振った。

「だろ?なら、脅かしたって、仕方ないな…」

そう言うと、真顔になるので…裕太はやはり及び腰になり、

どうにか逃げの態勢を作ろうとする。

男はそれでも、裕太のことをジロジロと見て、

「それとも、お前の家…金持ちか?」

なおも聞くので、裕太は全力で、頭を横に振った。

階段の踊り場で、男はへりの出っ張ったところに腰を下ろして、

サングラスをかけたまま、男は手を広げると…

「だよなぁ~お金もちの坊ちゃんは、こんなにフラフラしないだろ!」

それもそうだ…納得したように、うなづいた。

 

どうやらこの男…裕太に害を与えるつもりはないようだ。

少しホッとする裕太。

だけど、何者なんだ?

そう思うと…警戒をして、じっくりとあたりを見まわし…

胸を抱くようにして、男の方をまっすぐに見た。

やはり、油断は禁物だな

警戒したままで、逃げる方法を考えていた。

 

 

 

 

 

 

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