突如現れた、おとぎ話のような可愛い家に、ケンタもタカシくんもカイくんも、

思わず歓声をあげて、家の周りをグルリと回りました。

小さな花壇には、バラや、可愛らしい花…ケンタにはわかりません…が

咲いていて、赤い柵がおもちゃのように、家のまわりを囲っています。

そうして、小さなポーチには、木でできたベンチがあり、ハンモックが

吊るされていました。

「うわぁ、いいなぁ。ブランコなら、もっといいのに…」

カイくんはそう言いつつも、はやハンモックにまたがろうとしています。

「おまえ、押せ!」

「もっと、強く」

「落ちる」

デタラメに2人が押すのですが、ハンモックに足を引っかけたまま、

カイくんはコロン…空中ででんぐり返りをした状態になり、

デン!

派手な音を立てて、お尻から、ひっくり返りました。

「おい、押し過ぎだよ~」

情けない声を出しながら、「助けて!」

足をジタバタさせました。

お尻をさすりつつも、カイくんは上機嫌で…

「なっ、すごいだろ」

自分の家か別荘のように、自慢していました。

2人は、カイくんの家が、小さな部屋だと知っていたのですが、

顔を見合わせるだけで、何も言いません。

「でも、ここって、誰かの家なのかなぁ」

タカシくんがふと、ひとり言のように、つぶやきました。

 

 

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