「どうしたの?」

いつものように、お気楽な声のよっちゃん。

善行からの強い視線には、全く気付いていないようです。

ジロリ…とよっちゃんを見ると、

「ヨシアキ~おまえ、奥さんのこと、ほったらかしにして

いいのか~?」

詮索好きなオバサンのように、よっちゃんは、ニヤニヤしています。

「みんな、何見てるんだ」

善行は、ニヤニヤしながら、集まる視線に、なぜか、誤解をされて

いるのでは…と危ぶんでいます。

「オマエ・・・まさか、変なこと想像していないだろうな!」

視線で焼き尽くすくらいの目力で、よっちゃんをガン見しています。

ところが、レーザービームに匹敵するくらい、鋭い視線を飛ばして

いるのに、この男には、通用しないのです。

善行は視線をはずさずに、

「なんのことだい?」

きわめてうれしそうな口調で言うので・・・

余計なこと…まったくもって、あり得ないことを想像しているらしい…

「みんな、何を見てるんだ?」

よっちゃんをなだめながらも、どうやら、とんでもない誤解を、

しているらしい。

「なんのこと?」

わざわざ来た、という事実に、みんな興味津々で

浮足立っています。

「一体、何を考えているのか、知らないが…」

善行はあらためて、車いすの女主人を見ました。

 

 

 

 

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