洞窟の中は、昼間でも薄暗く、中に動物が潜んでいるのではないか…
大きな動物でなくても、トカゲとか、コウモリとか、何かしらいそうな雰囲気
が漂っていた。
さすがの裕太も、少しビビッて
「気を付けないとな!」
自分に言い聞かせるように、つぶやいた。
足元は、ゴツゴツとした石が、ゴロゴロしているけど、コケが生えていて、
油断すると、つるっと滑りやすくなっていた。
久々に、雰囲気のあるところ…何かありそうな所…に来たので、
裕太は少し、身震いをした。
天井は結構高い…何メートルあるのだろう。
中にクマが潜んでいても、ちっともおかしくないようだ。
急におじけづいて、懐中電灯の明かりを、前方の壁にあてて、
少しへっぴり腰で、辺りを見回してみる。
特に何も目に入らないが、暗闇から、今にも何か、飛び出してもおかしくない…
裕太は少し腰が引け気味で、中々足が前に、出てこない…
大丈夫だろうな・・・
何も、出てこないよな・・・
今にも、何か出てきそうで・・・
正直、やーめた、とクルリと背を向きたいのだが、
一生懸命、気持ちをなだめた。
それでも、もうやめようか・・・とちょっぴり臆病風に、取り付かれてきた・・・
どうにか、その場に立ち止まるのが、やっとだった。
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