「怖がらなくていい、必ず守るから・・・」

仙人は、幼い子供をなだめるような口調で言った。

「君は、今まで通り、冒険ごっこだと思ってくれれば、

 それでいい・・」

 

そう言われても・・・と裕太は戸惑ってしまう。

事情を知ってしまったからには、どうしたって怖気づいてしまうのは、

しかたのないことだ。

第一、まだ何一つとして、問題をクリアしてはいないのだ。

裕太は、解くことのできない難問を、突きつけられたような気がして、

オドオドした目で、仙人を見ると、

「大丈夫、君たちなら、きっと出来る!」

と、明るい表情で、仙人は言った。

「でも・・・失敗したら、ボクたちのせいになるんでしょ?

 そしたら、どうなるの?」

いつもなら、やんちゃで自由人な裕太なのだが、すっかり

腰がひけてしまっている。

仙人は「おや?」と驚いた顔をして、

「怖いもの知らずの裕太くんは、どこへ行ったんだ?

いつもなら、死神なんか、屁とも思わない強い子なのに」

と、おどけて言うので、

「ボクはそんなに、強くはないよ!」

逆にムキになって、言い返す。

すっかり当惑して、真っ赤な顔で、うつむく裕太に・・・

仙人はこれまでにないくらい、優しい声を出した。

「とんでもないことに、巻き込んでごめん。

でも君たちの勇気とその柔軟な頭が、必要なんだ

どうか、わかって欲しい・・・」

そう言うと、深々と頭を下げたのだった。

 

 

 

 

 

にほんブログ村 小説ブログ ノンジャンル小説へ
にほんブログ村
人気ブログランキング 宝の島を探しに行こう