「ほら、これ」
ようやく手渡された地図・・・
「ありがとう」
「ねぇ、そんなので・・・何をしようって言うの?」
母さんは疑わしそうに、裕太を見た。
せめて母さんだけでも、どうにかしたい。。。
わざと、のらりくらり、交わしているのは、素なのか指令なのか?
「怪しい」
母さんの目がキラリと光る。
この人に目をつけられたら、本人が真実を告げるまで、
追及の手はゆるめないのだ。
裕太は、内心焦るが、あえて冷静な声を出すと・・・
「なにが?」と聞く。
「何か企んでいるんでしょ。颯太くんと2人で」
あんたが、こんなこと、思いつくわけがない・・・
とことん、裕太のことを知り抜いている発言だ。
寝ぼけまなこの裕太も、さぁっと背筋に、冷たいものが、
流れて・・・一瞬、顔がこわばるのを感じたが、
なんとか体制を立て直し
「なに言ってんだよ~夏休みだから、会いに来てくれるに
決まってんじゃないか」
わざと元気よく笑って見せたら。
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