えっ?という顔になり、ふいにケンタは口をつぐみました。

すると、先ほど、お母さんに連れられて来たのか、カイくんが

靴箱の所から、ケンタとタカシくんの側に、近付いて来ました。

「どろんこ遊びなんて、してないよ」

ケンタが言うと、カイくんは少し、小ばかにしたような顔になり、

「だって、どろどろになってただろ?」と言います。

カイくんの瞳の黒い部分が、キラリと光り、ケンタは思わず、

ビクリ・・・としました。

そして、憐れむような目付きになったので、

見てたんだ・・・

ケンタはそう思います。

タカシくんは、頬を赤く染めて、クチビルをとがらせて、

「メダカを取ってたんだ!」

と言い返します。

「へぇ~」

カイくんの表情は、薄ら笑いを浮かべたまま、

「そんな風には、見えなかったな」

とまるで石の仮面でもかぶったような顔のままで言うから、

さすがに少しむっとして

「なんで知ってるんだ!見てたのか?」

元気よくケンタが、言い返すと・・・

カイくんは鼻で笑いました。

 

 

 

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