からかう善行に、克也は顔をしかめて、

「そういうのは、科学的根拠がないから、うちとは関係ないね」

かなり自信ありげに、強く言い切ります。

善行は、「はっ?」と言うと、

「やはりそう言うのは、事前に告知しないとね~

家賃を安くするとか・・・もっと借り手の気持ちにならないとね~」

訳知り顔で、わざと大げさに顔をしかめると、

「だよな~」

調子にのって、幸次郎と2人でああだこうだと、話し込みます。

ひとしきりからかった挙句、ようやく幸次郎は、本来の話に、

さらっと切り替えます。

 

「で・・・この時計、なんで止まってるんだ?」

本日のMVPに選んであげてもいいくらい、がんばったよっちゃんに

視線を移すと、

「まったくもって、わからん」

なぜか自信満々にそう言いました。

「ネジが取れているのか、摩耗してるとか、電池切れとか・・・

まぁ色々考えられるけどね」

淡々と言う幸次郎に、善行も一旦顔をあげ、

「そうなんだよ~直るもんなら、直してから返したいのだけどね」

単に預かるだけでなく、プラスアルファがついた預かりもの。

うまくいけば、いいのですが・・・

 

 

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