ケンタとタカシくんは、いつの間にか園庭の方まで走って行って、

2人でコソコソと話し込んでいるのが見えました。

「うちの子・・・引っ込み思案だったのですが、ケンタくんのおかげで、

すっかり元気になって、感謝してるんですよ」

と、子供たちの方を見ます。

「いえいえ、とんでもない!あの子は怖いもの知らずだから、

なんにでも、首を突っ込むから、私も心配なんですよ」

そう言いつつも、ちっとも気にしていないようで、むしろ

楽しそうに、微笑みます。

「また、遊んであげてくださいね。

うちの子、一人っ子だから、タカシくんと遊ぶのを、楽しみに

してるみたいだから・・・」

母さんが言うと、タカシくんのお母さんも大きくうなづいて、

「ホント、気が合うようでよかったわ~

これからも、仲良くしてあげてくださいね」と言いました。

 

 一方、グイグイと、ケンタはタカシくんの手を引っ張ると、

水飲み場の方へと、連れて行きます。

早く聞きたくて、仕方がないのですが、母さんたちの前だと、

決まりが悪いので、急いで連れ出したのです。

タカシくんは、なすがままに、

「なになに~」と、嬉しそうに手を引っ張られます。

大人たちの目から離れた場所に、連れ出すと、

ようやく立ち止まり、タカシくんと向き直りました。

 

 

 

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