「ねぇ、昨日のメダカ、どうしたの?」

 翌朝、保育所につくと、さっそくタカシくんを探しました。

「あら、おはよう」

タカシくんのお母さんは、ケンタを見るとニコリと笑い、

「朝から、元気ね!」と声をかけました。

「うん、おはよう」

すぐにケンタはタカシくんに近付きます。

それから顔をのぞきこむと、

「ねぇねぇ、メダカ、どうしてる?」

もう一度、聞きました。

母さんは、タカシくんのお母さんに、ペコリと頭を下げると、

「いつもすみません」と謝ります。

すると、かえって恐縮したように、母さんは手を振ると、

「いえいえこちらこそ・・・

いつも仲良くしてもらって」と言うと、

妹のサチエちゃんを、自転車の前かごから、タカシくんの

お母さんは下ろします。

それを母さんはあわてて手伝うと、

「女の子っていいわね。おとなしくて」

と、言います。

「あら、そんなことないわよ。

いつもうるさいし、ケンカもするし」

タカシくんの母さんが、にこやかに笑うと、親し気に、

「おたくのシッターさん?

いつもよくしてくれて、こちらまで助かっちゃうわ」

と、サチエちゃんの手を引いて、保育所の門をくぐりました。

 

 

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