「颯太が来るまでに、少しは調べておかなくちゃ」

裕太が言うと、じいちゃんは穏やかに微笑んで、

「そうだな」裕太を見つめる、瞳が優しい。

「スムーズにいくようにしないとな」

と言うと、割合素直に、

「うん」とうなづく。

2人は口に出して、言わないけれど、颯太からの電話の前に

かかってきた、謎の男のことに、妙に引っかかりを

感じていた。

だけどお互いに、そのことについて、あえては何も

言わない。

なんとなく不吉なものを、感じたからだ。

「ボク・・・島を1周してみるよ」

思い切って、裕太が言うと、

「ワシも、知り合いにそれとなく、何か手がかりがないか、

聞いてみるよ」とじいちゃんが言う。

「ありがとう」

裕太は思わず、じいちゃんに言うと、

「なぁに、造作ないもんだ」

ニヤリ・・・と、じいちゃんは笑う。

もともとじいちゃんは、あちこちで歩くのが好きなので、

全く苦ではないのだ。

「ワシも、若い頃に、戻った気持ちになったよ」

楽しそうに言うじいちゃんに、やっぱりじいちゃんは

変わらないなぁ~と思う。

じいちゃんは、いつだって裕太のことを、気にしてくる・・・

いつだって、ボクのヒーローなんだ、と・・・

 

 

 

 

にほんブログ村 小説ブログ ノンジャンル小説へ
にほんブログ村
人気ブログランキング 宝の島を探しに行こう