すっかり黙り込んだ、裕太を心配して、気を悪くしたのでは・・・

と、颯太は勘違いをした。

「ごめん・・・そうだね。忙しくて、考えるヒマ、なかったよね?」と言うから、

「そんなこと、ないよ・・・」と言いつつも、

「ごめん、わすれてた」と、正直に言った。

「ソウタの方は、どう?」

「ボク・・・?ボクはね、あの小さい男の子と、宝箱を埋めたんだ」

半分わかるような、わからないような・・そんな声で、裕太は思いを

めぐらせる。

引っ越しした後も、颯太の上にも、もちろん、時は流れていて、

あれからそれなりの変化ももちろんあったのだ。

 

「先生は、どうしてる?」

ふいに、岸本先生のことが気になって、裕太が聞くと・・・

「先生もさ・・・あれからいろいろと、探したみたいだ。

いつも、忙しそうに、しているよ」

「そうなんだ・・・」

しばし2人は、今までした冒険の数々を、思い出していた。

あれは、夢の中の出来事のように見えてしまう。

「ケンタくん・・・だっけ?元気にしてる?」

颯太の言葉に・・・夢中だったころを思い返す。

「あぁ、あの子は・・・自分の家に帰って行ったよ」

颯太はサラリ・・・と、答える。

まるで、夢の中の出来事のように思えた。

 

 

 

 

 

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