いつの間にか、つないだ手も外れて、ケンタとタカシくんは、たわいもないオシャベリを

しながら、歩いて行きます。

保育園からはだいぶ離れて、ダダをこねることなく、まっすぐに川沿いの道を

歩きます。川沿いと言っても、小さな用水路のような川です。

ヒラヒラと、目の前をチョウチョが飛んでいます。

たまに迷ったように、近付いて来たりして、子供たちの視線もすっかり

釘付けになり、口をポカンとあけて、立ち止まってしまいます。

歩いては止まり、歩いては止まりして・・・

そのたびにメアリーさんは、辛抱強く、それに付き合います。

いつかは、満足するだろう・・・

それよりも、目的地に近付いたら、違うだろう・・・

黙って、見守るのです。

時折、車が通りかかると、

「あぶないよ」

と、そっとその肩を押しました。

暇そうに見えて、じっと子供たちのことを見ているので、

それはそれで、忙しそうでした。

 

すると、突然2人が

「あ~っ!」と言って走り出すと、メアリーさんは義足なので、走ることは

できませんが、一生懸命声を張って、追いかけます。

「前を、ちゃんと見て!」

注意することだけは、忘れないようにしているのです。

フワフワ、ヒラヒラする子供たち。

時折、野良猫を見つけては、

「あー、ねこさん!」

怖がりもせず、近付いてさわろうとします。

さすがのネコも、スルッと身をかわすと、草の中に身を隠しました。

 

 

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