突然現れた男・・・

いきなり因縁をつけてきましたが、善行はなぜだか、ちょっぴり羨ましかったのです。

手段はどうであれ、こうして自分の思いに正直なところ・・・

これを打ち明けたらきっと、仲間たちに、総スカンでしょうけれど。

 だけど、どうにか男が暴れる手前で、阻止することが出来たので、

善行はひそかに満足していました。

だけどまだ、

「なにすんだよ。

 この店は、客に乱暴するのか?」

とまだ、噛みついてくるので、オヤジたちは睨みを効かせて、黙らせるのもまた、

どこか楽し気に見えました。

「ヒヤカシなら、かえってくれて結構だ。

うちは人にこびてまでするような、商売じゃないからな!」

ついに、怒りが沸点にまで上がって・・・タンカまで切ってしまった善行。

一瞬、微妙な顔になりましたが、

「そうだそうだ」

シニアオヤジーズ

の面々が口々に同意するので・・・

肉屋のオバサンも、大きくうなづくし、

まぁいいかぁ~と思ってしまう善行です。

(自分はもしかして、客商売向いていないのかぁ~)

ついつい思ってしまいます。

 

「後悔しても、知らないからな」

捨て台詞を残して、立ち去ろうとする男に・・・

「あんたを 店に入れたことを、後悔するね」

とオバサンが言い

いつの間にか、握りしめていた塩を、思い切り手につかむと、

男に向かって、投げつけていました。

 

 

 

 

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