「その洞窟・・・ボクも行ってみたいな」

裕太は、母さんが子供の頃に、遊んだというのを聞いて、

羨ましそうに、母さんを見つめる。

母さんは「あら」という顔になり、

「だけど、ちょっと危ないところにあるから・・・一応

おじいちゃんに聞いてから、行った方がいいわね」と言い、

「あんたも、家でばかり遊んでいないで、たまには外に、

遊びに行きなさいね」

と、逆に言われてしまった。

裕太はこれまで、家でくすぶるタイプではなかったので、

常にふらふら~と、出かけて帰ってこない。

さすがに、今の状況が珍しいのだ。

「ねぇ、母さんは、この島から伝わる言い伝えとか、知らない?」

ふいに裕太は思い立って聞くと、母さんは驚いた顔になり、

「なによ、それ!」と、驚いた顔をする・・・

「そんなの聞いたこともないわ。そりゃあ、防空壕とか、オバケが出る・・・とか、

そういうのはあるけど・・・

そんなのは、年寄りが詳しいんじゃないの?」

と・・・やはり、母さんは、何も知らなかったようだ・・

さすがにムリかぁ~と、裕太はあっさりと引き下がった。

だけど、今回、母さんの話で、参考になったこともある。

洞窟とか、小高い丘とか、行ってみたい場所だ・・・

いかにも、何かあるんじゃないか、と少し期待でワクワクする・・・

もともと、大したものは、ないのだろう、とあまり期待していなかったから・・・

すぐにでも、探しに行きたいという思いを、しっかりと胸に焼き付けたのだった。

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