「ケンタくん、おかえり!」

「おまえ、ずいぶんサボッてたんだな」

 翌朝、保育所につくと・・・同じクラスの子供たちが、うわ~っと

ケンタを取り囲みました。

母さんがケンタを、自転車から降ろすと、ケンタはいつもの習慣で、

靴を脱いで、入ろうとした途端、遠巻きにしていた子供たちが、

ショータの声に反応したのです。

母さんはというと、担任の先生と話をしています。

メアリーさんのことを、再度話しているのです。

ケンタは、少し戸惑いましたが、チラリ・・・と、母さんを振り返ると、母さんは

気付いていないようです。

取り囲まれたまま、部屋に入りました。

チョッピリ勇気がいりました。

みんな、もの珍しそうにして、集まってきているからです。

 

「どこに行ってたんだ?」

早速、ショータがケンタの目の前に、立ちふさがり、

ケンタのことを、じぃっと見つめています。

ケンタはショウタを見返すと、

「おばあちゃん家」と言いました。

「おばあちゃん家?」

ショウタは大きな声を出して、みんなを振り返ります。

すると、みんなも耳をそばだてて、2人の話を聞いています。

「おばあちゃんが、病気なの?」

ユキエちゃんが聞きました。

「ううん」

「じゃあ、おじいちゃん?」

「元気だよ?」

「じゃあ、なんでだよ」

ショウタがケンタに近付くと・・・ケンタはみんなの顏を見て、大きく息を

吸い込んだ時、先生が戻ってきました。

 

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