善行たちの店は、商店街にあります。

そんなに大きな商店街ではありませんが、どうにかそれなりにがんばっていて、

なんとか、つぶれずにがんばっています。

みんな、郷土愛・・・というか、この商店街を愛する人たちで、

とても仲がいいのです。

ただ、ありがちなのが・・・1人に言えば、必ず、最低は10人の耳には入る・・・

という、よくあるシステムで、噂になりたくないのなら、しゃべるな、というわけです。

つまり、上手に使えば、とても効率よく情報がいきわたるわけで。

だからもちろん、4人以外にも、この方の耳にも、届いたのです。

 

「私も、1口乗るよ」と、声をかけたのは、肉屋のオバサンで、

早速名乗りを上げに、善行の店に、顔をのぞかせました。

その口調が、まるで、宝くじでも買うような、軽い口です。

幸次郎は、オバサンを拝むようにすると、

「それは、ありがたい。助かるよ」と言います。

今度は、善行に向かって

「で、何がそんなに、気になるんだい?」と聞くと、

善行は、じっくりと考えるポーズで、

「ヒヤカシではないと思うんだけど・・・何か、こう、

引っかかるんだな」と言います。

「考えすぎだよ」

よっちゃんも、ヘラヘラしながら、言います。

「預かっちゃえばいいじゃん。

別に、もう一方が見つからなくても」

あくまでも、マイペースな男なのです。

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