いつものように、善行は早めの朝御飯を食べていると、

そのニオイに誘われるように、フラフラ・・・と、まずはボスが

姿を現しました。

「おや・・・久しぶり」

善行は、窓の外をみるなり、顔だけちょこんとのぞかせて、

猫に声をかけました。

この日は、ボスとシロのツーショット。

「おまえさん、かわいい彼女、連れてるねぇ」

目を細めて、見入ります。

まもなく、ミツキちゃんが来る時間帯です。

なんだかんだと、人が出たり入ったりするので、やもめ暮らしで

あるにもかかわらず、寂しくない、善行です。

 

まったりと、縁側で爪を切りながら、猫を時折眺めていると・・・

「ごめんください」

店側の玄関で、声が聞こえてきました。

引き戸の側には、ブザーがついているのですが、押した様子はありません。

初めは、その時丁度、ガチャガチャと、皿を片づけている最中だったので、

玄関の声が聞こえてきませんでした。

すると今度は、さらに声を張って、

「ごめんくださぁい!」と声がします。

「あれ?気のせいか?人の声がしたようだが?」

善行はよく聞こうと、手を止めました。

再度「ごめんくださぁい!」

さらに、張り上げた声が聞こえたので、善行はあわてて

「待って!待ってください!」

と言いつつ、あわてて玄関へと向かいました。

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