ユウタとソウタが帰ったあとは、家の中はシン・・・と静まり返りました。

さすがにケンタは疲れてしまったのか、いつの間にか座布団の上に

丸くなって、眠っています。

キョーコはそっと、ケンタを抱き上げると、隣の部屋に、

おばあちゃんにお布団を敷いてもらい、慎重に寝かせました。

「疲れたのね・・・」

おばあちゃんが、小声でささやくと、

「そうねぇ、かなりがんばっていたからね」

キョーコは、ケンタの寝顔を見て、微笑みました。

「そろそろ 帰るのかい?」

おばあちゃんは、ケンタを見つめたまま、聞きます。

「そうねぇ」

キョーコも、視線を上げずに、うなづきます。

「おまえたち・・・こっちへ戻ってこれないのかねぇ」

と、おばあちゃん。

「そしたら、いつでもこうして、ケンタを見てて上げられるのに!」

やっぱり、おじいちゃんと、同じことを言います。

キョーコは少し、苦笑いをしました。

「そうねぇ、出来たらそうしたいけど・・・

もう少し、がんばらせて」

そう言うと、そっと部屋を出て行きました。

 

 キョーコは再び、昔使っていた、自分の部屋へ足を踏み入れると、

電気スタンドをつけました。

椅子を引き寄せると、しばらく考え込むように、座り込みました。

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