岸本先生が、少なからず自分が疑われていることに、ショックを受けて

いると・・刑事さんはあわてて声をひそめた。

「だって、そうでしょう~

 行くところ、行くところで必ず、トラブルがあるし、しかも、

 先生とあの子供たちが絡んでくるから・・・誰だって、

 『あっ!こいつ怪しいぞ』となるじゃないですかぁ」

と、笑いながら言った。

笑っている目の奥は、静かにこちらを見据えていて、

なんだか居心地の悪い思いがするのは、致し方がない・・・

「そんなこと、言われても・・・別に好き好んで、巻き込まれている

 わけじゃないから・・・」

先生は、困ったような顔をする。

だがすぐに、キュッと顔をひきしめると・・・

「だけど、今回はボクたちは、被害者ですからね!」

と、強く言うと、刑事さんにはそれが通じないようで、

 

「偽装する、・・・狂言ということも、あるしね」

挑む目付きで、先生を見返した。

「まいったなぁ~」と先生。

「ボクはそんなに、怪しく見えますか?」と、困惑した声で

言った。

 

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