ソウタは、まっすぐにマサミちゃんを見返すと、

「ちがいます」と、キッパリと言いきりました。

「そう・・・」

キョーコがうなづくと、部屋の入口から、光が差し込んでいます。

「でも、昔のことを、蒸し返すのは、違うと思うんだ」

ユウタが考えながら言うと、

「すごい!私もそう思ってた」

と、キョーコは大きくうなづきます。

2人が話し込んでいると、ミシミシ・・・と床がきしむ音がして、

「お・・・何を話し込んでいるんだい?」

おじいちゃんが、のっそりと姿を見せました。

ソウタは口をつぐみ・・・一瞬気まずい空気が流れました。

「あ・・・まずいところに、来たのかな?」

ソウタとキョーコの顏を見比べ、おじいちゃんは、少し困った顔をしました。

キョーコは、ソウタの顔をチラリ・・・と見ると、あきらめたように、

ため息をつきます。

「わかったわ」と言うと、

「ただし、口外しない。

 それが、条件よ」と、キッパリとした口調で言いました。

 ホントは、埋めるつもりだったのだけれども。

それをやめただけでも、ずいぶんの進歩です。

 

 そうこうしているうちに、ケンタがおばあちゃんと現れました。

おばあちゃんはニコニコして、

「ずいぶん、話し込んでいたけど・・・何かあった?」

と聞いて来るので、

「いや・・・」と、キョーコは、歯切れの悪い言い方をしました。

すると、ソウタは意外そうに、キョーコの顏を見直しました。

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