カメさんは普段は、ほとんど話さず、聞き役に徹するのだけど、

実は心の中には、熱いものが流れていて、意外に熱血漢なのです。

「熱い男だねぇ」と、幸次郎がからかうけれど、噂によると、

ひょうひょうとして見えて、実は人情家・・・というのに、奥さんは

やられた・・・と、善行の耳にも入っています。

学生の頃・・・困っている後輩を見つけると、すぐに加勢に走ったり、

頼まれもしないのに、つい、一生懸命走り回ったりするので、

逆に、善行たちが気を回して、フォローしたこともあります。

善行たち、シニアオヤジーズのメンバーにとってのリーダーは

幸次郎とすると、影のリーダーは、カメさんなのです。

 そのカメさんが、今再び、ミツキちゃんのために、立ち上がろうと

しています。

善行としては、無関心にしているわけには、いかないのです。

 カメさんの奥さんも、夫の話すことに、イチイチ大きくうなづいています。

案外とカメさんは、亭主関白なのです。

 

「具体的には、どうするんだ?」

善行は、カメさんの話が終わるのを待って、静かに聞きました。

「そうだな・・・最悪、児童相談所にまかせるのだが・・・

 まずは、ミツキちゃんを預かって、様子を見てもらう。

 それと同時に、あの子の母親探しだ」

キッパリとした言葉に、善行たちも、深くうなづきました。

 

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