「明日も探すの?」

おばあちゃんは、そっとキョーコの様子を見ながら、

声をかけると・・・キョーコは、ノートから顔を上げ、

振り向きました。

「そうね」と、キョーコがうなづくと・・・ケンタが、おばあちゃんの後ろから、

ピョコンと飛び出してきて、

「ボクも行く!」

と、言い出しました。

キョーコは、目の前に飛び出してきたケンタを見つめます。

キョーコはだけども、

「えっ?ケンタは、行かなくてもいいわよ」

と言うと、「え~っ!」と、ケンタは大きく頭を振ります。

キョーコは戸惑います。

それには、少し理由があるからです。

でも、ケンタには、それがわかるわけもなく・・・

「ボクも行くもん。

 だって、宝探しなんだもん」と、がんばるケンタ。

キョーコに、飛びつかんばかりに、近付いて、キョーコを見上げます。

「連れてってあげれば」

と、おばあちゃんは、思わず・・・という感じで、口をはさみました。

「今日だって、いい子にしてたでしょ?

 なら大丈夫よ」と言うと、

「ね?」と、ケンタの方を向いて、うなづきました。

ケンタは、目を見張り・・・期待をこめて、キョーコを見ました。

「ボクも行く!」

キョーコは、困ってしまい、ジロリ・・・と、おばあちゃんを見ると、

「わかった」と、うなづきました。

キョーコとしては、息子を少しでも、危険な目にあわせたくないのです。

それでなくても、幼いので・・・負担をかけたくなかったのでした。

大きく息を吐くと・・・

「母さん、ケンタを甘やかすの、やめてよ」

少し、抗議するように、口をとがらせました。

 

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