「おじいさんは、今どうしているのですか?」

とりあえず・・・という感じで、トシオが聞くと、

おじいさんは、ニコリ・・・と笑い、

「今は、息子の家で、楽隠居させてもらってるよ」

と、年の割りには、ずいぶん張りのある声で、言いました。

「もう、ここで、教えることは、ないのですか?」

一応・・・という感じで聞くと、善行も

「そうだな!よかったら、ご一緒にしませんか?」

と、聞いてみます。

するとおじいさんは、にこやかに頭を振ると、

「うれしいけど、ワシももう年だし、せっかく、ゼンコーさんに譲ったのだし、

ワシはもう、手をひかせてもらうよ」

と、あくまでも、控えめな態度。

「何をおっしゃる。まだまだ元気じゃないですか」

善行が思わず、口をはさむと・・・

おじいさんは、「いやいや」と、手を振り

「ここは、若いもんにまかせるよ」

と、あくまでも断る姿勢です・・・

トシオは、「そうですか」と、残念そうに言うと、

「実はですね~」と、ようやく自分の考えを、おじいさんに打ち明けました。

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