キョーコが不思議そうに言うと、おばあちゃんはにっこりして、

うなづきました。

「忘れてたわよ」

もちろん、と言うと、「でもね」と続けます。

「でも、ケンタの宝探しでね、行ってはいないけど、

 こうして色々見ているうちに、だんだん思い出してきたのよ。

 年を取るって、不思議ね~

 普段は忘れているのに、昔のことを、何かの拍子に

 思い出すのよ。

 完全に、忘れてるわけじゃないのね・・・」

と言うので、

「ホントにそうよね」

と、キョーコはうなづきました。

 

自分だって、そうだ。

今まで、すっかり、タイムカプセルのことなど、忘れていたのに・・・

キョーコもやはり、おじいちゃんに電話で、ケンタが地図を見つけた・・

と聞いて初めて、突然思い出したのです。

もっとも、クリアに思い出したわけではなく、ユウタたちから、見つかったという

地図や手紙を見せられて、徐々に思い出したのですが・・・

だけども、記憶はやはり、ところどころ抜け落ちていて、こうして今、

日記を見なければ、思い出せなかった場所も、たくさんありました。

きっと・・・忘れたい、忘れてしまいたい、と思うようなことも、あったのでしょう。

キョーコに対して、一体、マサミちゃんはどのくらい覚えているのか・・・

その辺が、ひどく気になったのです。

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