岸本先生としては、とんだ災難を引き当てたものだ。まして、本人としてみれば、身の覚えの

ないことだから・・・

「なんとか、身の潔白を証明できないだろうか?」

と聞く。

幾分、困り果てた顔だ。

「うーん、そういう感情のもつれ・・・みたいなものは、科学的に、どうこうすることは、できないからなぁ」

吉川先生は、科学オタクなので、こういうことは、

門外漢なのだ。

「もっと、なにか他にも、原因があるはずなんだ。

よく、おもいだすことだな・・・」

と言うと、憐れむ目で、

「お気の毒様」と、岸本先生を見た。

「で、タイムカプセルは、いつ?」

「うん、夏休みの登校日だな・・・準備期間が

いるし、8月のどこかになると思う」

すると、吉川先生は、にっこり笑うと、

「ふーん、ボクに出来ることがあったら、言って!

協力するよ」

いつもの皮肉たっぷりな表情は、引っこめて、

ひどく真面目な顔をした。

「ありがとう。先生がいたら、百人力だな」

今度は、からかうように言うと、

「しょってるなぁ~そんなこと言われると、余計に

引くなぁ~」と言うと、笑う。

「大丈夫だって」

岸本先生は、片目をつむってみせた。

 

 

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