まもなくすると、校門が見えるところまで、

近付くと、校門の側でたたずんでいる人を、

見つけました。

ケンタの母さんはそれに気付き、

「・・・マサミちゃん・・・?」と、口の中で、つぶやきました。

そのまま、おそるおそる近付いて行くと、ようやく

その人は振り向いて、一瞬お互い見つめ合い

ました。初め、うかがうように見つめ・・・それから、

記憶の回路にあてはめるように、考え込んだ

後・・・

「あっ」と、お互い声がもれると

「キョーコちゃんね!」

「マサミちゃん、久しぶり!」

お互いに距離を縮めると、懐かしそうに、目を

見合わせました。

ユウタとソウタは、驚いて、その女性を見ました。

なぜなら、想像していたマサミちゃんとは、あまりにかけ離れていたからです。

 

 スラッとした長身で、黒のパンツをはいて、

白のシャツブラウス。茶褐色のショートカットの、

キビキビした雰囲気の美しい女性でした。

母さんは、マサミちゃんに近付くと、その美しい

変化に驚いて見つめました。

ケンタが赤ちゃんの時に、1度会っていたけれど、

あの時よりも、さらにあか抜けて、洗練されて、

若返ったようで・・・母さんは、時間を逆行している

ような、不思議な気持ちを、味わいました。

 一方マサミちゃんは、そんなキョーコの戸惑いに、気付いていないようで、嬉しそうに近付いて

きました。

 

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