すると突然、何を思ったのか・・・吉川先生がふざけて、岸本先生の背後に

回り込み、ヘッドロックをかけると、

「オマエ、何を企んでいるんだよ~」

と、グイグイ腕に力をこめた。

さすがの岸本先生も、不意打ちに、取り乱して、

「おい、やめろ!殺す気か!」

と、バタバタと抵抗した。

すると、腕の力がふいに抜け、

「本気にすんなよ。ふざけてたに、決まってるだろ」

と、笑うけれど、その実、目元は笑ってはいなかった。

そのすきに、吉川先生の腕から逃れると、

「たくらむとか、人聞きの悪い・・・ふたごころなど、ございません」

と、大げさな身振りで、ふざけてみせた。

「ま、たくらんではいないけど・・・裕太のために、何かしてやりたい・・・

せめて、何か思い出を作ってやりたいと、思ってな・・・」

岸本先生は、ふいに、真面目な顔をした。

 

「タイムカプセル、埋めるんだってな」

と、先回りして言う、吉川先生。

それに、少しあわてた顔を、岸本先生はして・・・

「頼むから、あんまり、言いふらさないでくれよ」

と、拝むようにして、吉川先生を見た。

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