校門を抜けると、PTAで時折使用する、来客用の駐車スペースへ

向かいました。

行ってみると、そのスペースには、すでに1台、白い車が、堂々とした

貫禄でもって、鎮座していました。

ケンタの母さんは、チラリと視線を飛ばすと、

「もう来てるようね」

と、その車を見つめて、つぶやきました。

もちろん、車内には、誰も見受けられなかったけれど・・・

 

「さ、おりて」と、ケンタくんの母さんは、みんなに下りるよう、うながしました。

ユウタとソウタは、目を見合わせて、外に出ました。

職員室の近くにある、来客用の駐車場は、普段は、一般の保護者には、

解放されていません。

たまに緊急の時には、一時的に置かせてもらえていますが、普段は

空いている状態なのです。

この車は、先客の白い車の近くに、止めました。

ちなみに、ユウタとソウタは、この車は、見たことがない・・・と思う。

おそらくケンタくんのお母さんの言っていた、マサミちゃんの車なの

でしょう・・・

先生は、まだ残ってるだろうか?

ふとそう思い、校舎の方を見るのですが、あいにく少し距離があるので、

先生がいるかどうかなどと、うかがい知ることはできません。

同じことを、ソウタも思ったようで、

「先生は帰ったかな?」と。こそっと、ユウタの耳元でささやきました。

 

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