「ならば・・」と、よっちゃんは、またしても、2人の間に割って入りました。

「お店の方で、飾ればいいんだよ。非売品の表示

をつければ、買い手もつくまい・・・」

それもそうだ・・・

善行は、うなづきました。

「よっちゃんにしては、中々いいアイディアだ」

と言うと、よっちゃんも、鼻をヒクヒクさせて、

「そうだろう?」

と、得意気な顔になりました。

そして、ハルミくんの顔を見て、にっこりと微笑んでいると、ふと、ハルミくんの探し物を、思い出しました。

 

 善行は、チラリ・・・と、ハルミくんの顔を見ると、

「いい機会だ・・・聞きたいこと、聞いてみたら?」

と言います。

ハルミくんは、少し戸惑いをみせて、

「聞きたいことって?」

まぁるい目で、善行を見上げました。

「あるだろう?さっきも言ってたろ?」

善行としては、なんとか自分達が聞くのではなく、

ハルミ君本人が、自分の父親と向き合うことを、

望んでいました。

だけどそれは、ハルミくんにとって、かなりハードルの高いものです。

ハルミくんは、何度も話をしようと、父親の顔を

見上げるけれど、その視線は、はるか遠くを見つめていて、決して交わることのないものでした・・・

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