「いよいよだな」

岸本先生は言った。

先ほどの校長室のやり取りで、校長先生が

完膚なきまでに、教頭先生をやり込めていた

のを見たせいか、かなり興奮している。

顔が血色よくなり、白目が冴え冴えとして、

きりっと引き締まっている。

こんな先生、初めて見た・・・と子供たちは思った。

 

「先生、楽しそうですね」と、颯太が言うと、

「そうか?」と言いつつも、満更でもない様子。

そして、あっさりとうなづき、

「うん、楽しいよ。これから、何が起きるか、

ワクワクするね!」と言った。

「だけど、ちょっと気になることが、あるんだ」

岸本先生は、ふと、腕組みをして、考え込んだ。

「校長先生と、教頭先生に、何かあるみたい

なんだ・・・」

「それって、なんなんですか?」

颯太が聞くと、さすがの先生も、まったく心当たり

がないようで、

「わからない・・・・」とうなる。

「過去に、何かあった・・・のか?」

と、何やら気になる様子。

教頭先生が、次の校長のイスを狙っている・・・という噂は聞くけれど・・・それとは、関係ないの

だろうか?

いつの間にか、裕太と颯太が、不思議そうな顔

をして、のぞき込むので、

「先生も、校長先生から、宿題もらったよ」

と言って、書類の束を見せた。

 

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