どんどん移り変わる景色を見ながら、ケンタは歓声をあげています。

後部座席では、感慨深そうに、

「そうかぁ~、キョーコさんは、ボク達の先輩に

なるんですね・・・」

ソウタが言うと、ケンタの母さんは、ハンドルを握ったまま、にこやかに微笑みました。

「そうねぇ~そうなるわねぇ」

 

 ユウタ達が先ほどまでいた、小学校は、子供たちはほぼ帰っていて、昼間とはどこか違う表情を

見せています。

夕焼け空が、校舎を包み込んでいて、まるで別の

場所にいるようでした。

「車は、どこに止めるんですか?」

ソウタが聞くと、

「マサミちゃんが、学校に、話を通しておいてくれたから、来客用スペースに、置かせてくれるはず

よ」と言うと、どんどん学校へと、近付いて行き

ます。

時折、部活帰りの子供が、カバンを手に持って、

帰って行きます。

1階の職員室の灯りが漏れていて、校庭には、

子供の姿がもうありません。

それを、車の中から眺めて、

「もうすぐ、お休みだもんね~

先生たちも、忙しいみたい」

と、つぶやくように、言いました。

すると、ソウタはふと疑問に思い、ジィッとミラーを

のぞきこんで、

「お母さんは・・・どの先生に話をしたか、わかりますか?」

と聞きました。

 

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