ぼやくケンタの母さんに、ソウタはあわてて

「いいえ!まだまだお若いですよ!」

と、とりなすように言いました。

「まぁね~、キミタチから見たら、オバサンだもの・・・」

少し寂しそうに、言いました。

「すみません」

ソウタはユウタの頭を、一緒に下げさせて、

「ホント、こいつ無神経で・・・」

と、ソウタは、ユウタの頭を押さえました。

 

「じゃあ、これから、どこへ行くんですか?」

運転席に座るケンタの母さんに向けて、ソウタは

声をかけました。

母さんは、ハンドルを握ったまま、チラリ・・・と、

ミラーをのぞくと、

「どこだと思う?」と、楽しそうに聞きます・・・

そうだなぁ~

3人の子供たちは、目をイキイキとさせて、

「お化け屋敷!」と、ユウタ。

「違う!通り過ぎただろ?」と、たしなめるソウタ。

「あ、そっかぁ~」

ユウタとソウタが、楽しそうに話しているのを、

ケンタはニコニコしながら、聞いていました。

「というと?」

ユウタが聞くと、母さんはハンドルを握りながら、

サラリ・・・と言いました。

「小学校よ!」

 

 車は、ドンドン、ソウタ達が歩いて来た道を、

あっさりと通り抜けて行きます。

オシャベリに夢中だった二人は、それに気付きませんでした。

ユウタは、窓ガラスに張り付いて、

「ホントだぁ~」と言いました。

見覚えのある景色。

いつもの通学路。

二股に分かれる、お地蔵さんのある角・・・

3人の子供は、ワクワクしながら、通り過ぎていく景色を、しばし眺めていました。

 

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