助手席で、でたらめな歌を、口ずさむケンタを見て、微笑むユウタとソウタ。

突然、ソウタは「あっ」と声をあげて、

「おじいちゃんは?」と、ケンタの後ろ姿に声を

かけると、ユラユラは止まり、前を向いたままで、

「仕事なんだって~少し残念そうにしてたよ」

と、無邪気な声を張り上げました。

ケンタは、依然、ハイテンション。

後ろに乗った二人に、

「ねぇねぇ、これから、マサミちゃんという人に、

会うんだって!」と言うので、

ユウタとソウタ、顔を見合わせて、

「やっぱり、マサミさん・・・なんですね?」

と、思わず言ってしまう。

「えっ?なんで?」

母さんは、なぜそんなこと聞くのか、わからない・・・

「聞き違えかと思って・・・」

「マサミさん、お元気なんですか?」

ユウタとソウタ、かわるがわる不思議そうに、

母さんに聞きました。

「あら・・・」と母さん。

「当たり前でしょ?まさか、死んでるとでも、思った?」と、おかしそうに笑う・・・

すると、ソウタが、ユウタを突っついて、

「バカだな・・・元気に決まってるだろ?

キョーコさんの友達なんだからさ・・・」

「あ、そっかぁ~でも、お前だって、驚いてたじゃないか」

「あ、ボクは、まだこの街にいることに、驚いてたんだよ」

2人が、後部座席でブツブツやり合ってるのを見て、ケンタの母さんは、

「まぁね~、なんせ私も、オバサンだしね~」

と、ぼやきました。

 

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