そうすると、校長先生が、少しばかり顔をしかめて、

「舌打ちとは・・・教頭先生ともあろう人が・・・

感心しませんな!」

と、毅然とした口調で、ひと言言った。

すると、教頭先生は、あわてて頭をさげる。

校長先生は、今度は、岸本先生の方を、

向き直ると、

「失礼しました。続けてください」

と、にこやかな顔になった。

岸本先生は、咳ばらいをすると、

「実は・・・もう一つ、お願いしたいことが・・・」

と言うと、

「今度はまた、なんだ」

と、また教頭先生が、岸本先生に詰め寄るので、

校長先生が

「これ以上、邪魔をするなら、出てってもらおう」

と、今度はかなり、強い口調で言った。

校長先生が、そういう声を出すのを、見たことがなかったので、岸本先生は、驚いて校長先生を見つめた。

「さあ」

とうながすと、教頭先生は、またも注意されたせいか、ムッとした顏になり、怒りで顔を真っ赤にして、うつむいた。

岸本先生は気まずくなり、遠慮がちに、校長先生を見ると、

「続けて・・・」

と、なおも校長先生がうながすので、その言葉に甘えるようにして、

「その日は、別の目的もあるのです」

と、少し得意気に言った。

「実は、ある計画があるのです」

「ほう、それはなにかな?」

校長先生は、楽しそうに、岸本先生の顔を見た。

 

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