視線を感じて、ハルミくんは、少し恥ずかしそうにしました。

それからうつむいて、

「それを、さっきから探してるんだ・・・」

と、寂しそうにします。

「その何か・・・は、まだ見つかってないのか?」

善行は、辺りを見回します。

「そのうち、出て来るんじゃないのか?」

と言うと、あいまいな表情を浮かべる・・・

おそらく、この部屋は、ほぼ探索しつくしたのだろう。

「なんだったら、ご両親に、聞いてみたら?」

そういうけれど・・そもそも、継母が処分するのを」

阻止するために、依頼したのだから、それは無理

であろう・・・と言いつつも・・

「一体、何を探してるの?」

と、ダメ元で、きいてみると、

「腕時計と、手帳」

と、短く答えました。

すると、よっちゃんが、押入れに頭をつっこんだまま、何かごそごそと、探しています

「あっ、何かある!」と言って、懐中電灯で、奥の方を照らし出しました。

天袋の隅の方に、なにやら大きな物体が見つけたようです。

「ゼンコーさん、ちょっと手伝ってくれんか?」

と言うと、こちらをふりむきます。

返事をしようと、振り向くと、

「懐中電灯、持ってて!」

よっちゃんが、押入れに、体が半分突っ込むようにしています。

そうして、取り出したのは・・・油紙に包まれた、

大きなキャンバスでした。

 

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