毎週月曜の夜23時にNHK-FMでやっている松尾さんの「松尾潔のメロウな夜」。毎月最終月曜だけ別番組なのですが、4月から、マーチンさんこと、鈴木雅之さんの「GOOD VIBRATION」という番組が始まりました。

仕事仲間であられるマーチンさんと松尾さん。僕も松尾さんのプロデュースで、マーチンさんに楽曲を提供させて貰ったことがあります。

そんなマーチンさんの新番組のオープニング・トーク。

ー月曜の23時は"KC"こと松尾潔と同じ時間枠になる
ー"KC"とはソウルメイトであり、この時間枠のラジオのMCでいえば"KC"は先輩にあたる

……と松尾さんとの馴れ初めを話されるマーチンさん。

ちょうど僕はスタジオからの帰り道、僕が心の中で勝手に「亜空間トンネル」と呼んでる、米軍基地の中を貫く、不安になるほど夜は真っ暗で何も見えない一本道に差し掛かったタイミングだったのですが

{F463D0F9-D721-4B58-A8AC-182E68D02442:01}



記念すべき番組1曲目。「そんな"KC"にとってもフェイバリット・ナンバー」ということで掛かったのが、ルーサー・バンドロスの「ネヴァー・トゥー・マッチ」でした。



松尾さんの個人事務所名が「Never Too Much Productions」ということからも分かるように、この曲は松尾さんにとっては僕なんかが想像する1,000倍以上大切な曲なんだと思うんです。

イントロが終わって、ルーサーの歌声が入ってきてくらいのタイミングで、暗闇の「亜空間トンネル」を抜けて、ちょうど北谷の街の灯りが見えてきて……僕は1cmくらい地上から浮いているような、アスファルトの抵抗すらも感じないような気持ちで、夜の街を疾走。また、この曲が夜に似合うこと。

こんな格好良い曲紹介(それも、マーチンさんのあの美声で)、僕ははじめて聴いたかも知れません。なんというか、お二人の音楽愛を物語る最も純潔な形、というか。「あなたにとって音楽とは」みたいな質問をされたら、この夜の出来事を話してしまうかも。