RR14 vs 大野 5.00VP -0.75IMP/bd


1位はないけど着順が決まる最終マッチ。

とはいえこのラウンドは最初からダサかった。


Neither Vul. 2nd seat.僕の手は


J94

64

AJ94

8532


オークションは右手から


1D P P X;

P ?


Xへの1NTは8点あった方がいいが、ハンド次第ではその限りではない。1Sか1NTか悩んで1Sを置いてみた。オークションは続き、


1D P P X;

P 1S P 3S;

P 3NT P 4S//


3Sは18-20といった所。3NTを選ぶもすげなく4Sに直されてしまう。

リードはD8。シングルダミーは以下。


AKQ85

KQ98

K3

QT


J94

64

AJ94

8532


やった、スペードは8枚フィットだ。

plan the play.






手でハートを1回若しくは2回切ればよかろう、そういうシンプルな回答に辿り着いたあなたは正解。フルハンドは以下。



僕はEast。

例えばDA勝ってHK。NorthがHA勝って、もしダイヤを返したらコントラクトはジエンド。DK勝ってDHQ、ハートラフ。DA。SouthのラフをオーバーラフしてSJでラフ。ダイヤラフ。これでクラブクラブハートの3敗。


クラブを返すと少し厳しくなって、CA,CK,クラブと来た時に、ハートのラフと合わせてSTの位置をゲスしないといけない。ちょびっと外しそうかもしれない。


そして僕は、ハートラフを思いつかなかった。なぜだろう、ハンドとダミーが反対だったら思いついたんだろうか?そんな気もする。

テーブルではうんうん唸って思いついたのはマニアックな形。Southが


xx

Txxx

8x

Kxxxx


ならば、スペードを集めてDでダミーのクラブを消して、ハートの9と8で2回フィネスすればメイクだ。エントリーと取る順番の関係で、D8リードはDK勝ち、SAK取ってDフィネス、DA。


これはSouthにラフされるので、オーバーラフしてHK。ハートは一回ラフ出来たけど、ルーザーを処理し切れず1ダウン。


いやー真面目に変なプレイしてしまった。ハート2回切りに行けばよかった。これは多分弱い手を持ってコントラクトを取ってしまった弊害で、ダミーが開く前から考えることが出来なかったんじゃないかな。恥ずかしい。NorthのIさんはにやにやしている。



"嘘つき殺し"



同じく僕はEast、オークションはSouthから


P P 2S 2NT;

P 3NT//


Pdはハートを紹介せず。

リードはST。WestのSJで勝ってH5と出すとHAに負けて、Dが3巡続く。手で勝って考える。


カードの出方的にSouthにHKはいない事が多そうだけど、両方プロが座っているし別にいてもすごいおかしいわけではない。嘘つきが居ない平和な世界なら、Northにハートを負けに行けばダイヤを取るトラックがなくて9個になるけれど、そんなにシュアでないことは確か。そしてNorthのシェイプは6=2=2=3、Southは1=4=4=4が確定している。


もしSouthにHKがいるなら、ここでスペード4発取るとどうなるだろう?HKとD4枚目とC4枚目できっちり絞られるではないか。もしもSouthにHKが居なくても、4:3でCJフィネスが正解であるなら、嘘つき殺しにスクイズに向かってもいいじゃないか。そう思ってスペード3つ取り、Southから何も重要なカードが漏れなかった事を見て、ええいままよとCJのフィネスを敢行。これは効いて3NTはジャストメイク。


「…そんな事があったんだよ」とPdに語ると、SouthのHAは嘘ついてないと思いますよという。カードリーディングのことかと聞くとそうではなくて、Southのコンベンションカードの名前のところにI"先生"用と書いてあったので、この感じSouthさんは、状況がわからなくなるような真似はしないと思います、と。なるほど、それを早く教えてくれ。


難しく考えすぎてメイクしたボードであったが、CJxxが右にいたら落ちていた。ミイラ取りはミイラにならずに無事洞窟から出てこられた、といったところだろうか。


もう一つ恥ずかしいボードがあったけど、それは良いか。3-4位の直対の相手に負けて悲しみの4位、モノの本によると1位、3位に比べて2位、4位の幸福度は著しく劣るらしいが、まぁ大体そんな所でこの日本リーグは幕を閉じた。


2日目の終わりはPdが浴びるように飲んでいたのでサウナは行かず。後日船橋のジートピアに行ってあれやこれやと反省会をした。我々はデータムこそ良かったが、それは力抜くとこ抜いてやれてただけで、上位との対戦ではきっちりマイナスをつけてしまった。まぁもうちょっとという感じ。



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さて日本リーグの前の週から試合前々日の木曜まで、上海と台湾に家族旅行しに行った。


参加者は妻子と義母。義母はめちゃくちゃ働き者で、今回無理言って来てもらったのだが非常に有り難かった。


上海は豫園と外灘、茶城なる茶マーケット、上海ディズニーへ行った。スモッグが酷い季節であったが、上海の都市生活は以前来た時と見違えるほど洗練されていて凄かった。


ほぼ全ての購買機会で現金を必要とせず、クレカを紐づけたAliPayでQRコードを片っ端から読み取るだけでok。結局現金は家族3人3泊4日で¥15,000しか両替せず、それも最後¥5,000弱余った。タクシーがやたらと安くって、日本並みの料金を支払うと中国のテスラ車みたいなのがやってきて家族で快適に移動できた。配車はAliPay上で完結できるのも素晴らしかった。



最後に来たのは2012年のワールドユース後だっただろうか、あの頃とは隔世の感がある。街もまだまだ拡大しつつあり、日本と違う良さを体験できた。


物価は日本の9掛けくらい。

恐らく日本で買ったら目が飛び出るような値段の武夷岩茶をがつっと購入したり、Canton8という世界で最も安いミシュラン2つ星のレストランに行ったりしたが、1番美味しかったのは一人当たり¥3,000もしたローカルの中国料理店。着いたら100席はあるだろうというフロアが3階まで客でパンパンに埋め尽くされていて外までウルトラ行列ができていた。ちゃんと入れるのか?と焦ったけれど、しょうくんに教えてもらっていた香港製SIMを使ってGoogle翻訳で予約を伝えたら、すんなり席に案内された。


ここの蟹麺とトンポーローは今思い出してもほっぺたが落ちるような美味で、旅のあいだ中あれは美味しかったねえ、また食べたいねえと口々に言い合った。次行く事があったら必ず行くだろう。日本語の情報はほぼ無い、というか自分もどうやって発見したか全く思い出せないので、もし上海に行く人が居たら一言声かけてほしい。そこに辿り着けたらきっと僕を信じてよかったと思う事だろう。


ホテル探しは難渋した。というのも並み居る高級ホテルが(グランドハイアット以外は)庶民に手が届くような値段で提供されていてちょっと変だった。恐らくトランジットビザなどで外国人の入国が制限されている事と関係して供給過多になっているのだと思ったが、それにしても本気の立地の高級ホテルに3人で泊まって¥25,000-¥30,000/一泊は安すぎる。


結局Andazが立地的にもいいかと思って選択したが、もっと外灘沿いの激映えホテルにしたらよかったかなぁと思ったりもした。


Andazは日本で泊まったら5-10万/一泊は免れないが、実は経営がこちら(森ビル)と違うらしく、お値段相応のサービスであった。それでも別に不満はなく、家族4人で快適に過ごすことができた。


さて台湾に行くのは当初予定してなかったのだけど、昨今は上海含む中国大陸だけに行くのがむずかしくなっている。日本→中国→日本と移動するにはビザが必要で、ESTAみたいな簡単な仕組みはないから大使館に行く必要ができてめちゃめちゃ時間がかかる。そこで6日以内で帰る人はトランジットビザを利用して入国するのが一般的なのだ。


トランジットビザの仕組みは簡単で、A国→中国大陸→B国という移動条件を満たせば飛行機に乗る前の申請不要で7日未満中国大陸にいることが出来る。AとBは異なってる必要があり、また台湾、香港もこれに含まれる。日本から中国大陸に行くには旅程の前か後に台湾を挟めば良いって事なのだ。


台湾では幾つかの夜市、迪化街と永康街に行き、永康街では僕が子を預かって妻と義母にシャンプーをしてもらってきた。夜は1人で台湾サウナ(三温暖という)にいき、レンタサイクルで遅くまでやってる夜市に魯肉飯を食べに行った。



魯肉飯とゼリー入りミルクティー。美味。




台湾サウナのフロア図。ここはアホほど広く、50年前の日本のサウナってこんな感じだったのかなと思わせるような設備だった。客は半分以上日本人。80℃、100℃のドライサウナと激アツスチームサウナ、6℃の激冷巨大水風呂と22℃くらいの更に巨大なプール、浴槽、薬湯、ほかちょろちょろとある構成だった。



入り口で靴を脱ぐとお付きの人が勝手に下駄箱にしまってくれる。


台湾は大陸と比べると街の匂いが日本寄り。なんか上海と違うね、過ごしやすいねと言っていたが、こと夜市の塩っけのある食べ物は家族の口に合わなかったようす。僕も臭豆腐を久々に試そうとしたが、10年ぶりのそれはもう匂いが厳しくなっていて、あれは若い時しか出来ない経験だったんだなぁと思ったりもした。


朝食と甘味は素晴らしく、甘くした冷たい豆乳に油条(軽いチュロスのようなもの)を浸して食べたり、ドラゴンフルーツを飽きるほど食べたり、数量限定のパイナップルケーキを頬張ったりと僕の体重増に大いに貢献してくれた。旅の中でqriousとその旦那のEricに会って食事することもできた。台湾ではAliPay含むバーコード決済サービスは基本的に使用できず、現金を多用した。


そうだ、迪化街では漢方を購入した。

最近東洋医学にハマってて自分で試したり妻に色々飲ませたりしていたのだけど、八味地黄丸に四物湯と、削った鹿の角が入った感じの丸薬が最高で、妻の産後の冷え性が完璧に改善してびっくりした。あとは洛神花(ハイビスカス)も買えた。これは二日酔いに良く効く。台湾は繁体字を使っているので、日本語でSVOの順に漢字を書き下せばなんとなく通じるのも面白かった。含まれている生薬は日本でもそれなりに再現できそうな感じであった。



右上のは箱入り鹿、左下のがリアル鹿の角。

若い鹿は成長の過程で、角が抜けては落ちまたにょきにょき生えるのを繰り返すので、鹿のキノコと書いて鹿茸というようだ。




鹿茸肚腎丸、これが良い。何首烏(かしゅう)という日本だとあんまり採用されてない生薬も入っていて、鹿茸と共に元気を補充する機能を持つ。産後の腹痛、冷え、抜け毛に抜群に効く。



旅全体で6泊7日、使った金額は40万位だろうか。これから数年は海外に行けないだろうから良いお金の使い方になった。



qrious、Eric夫妻と。