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テキスト公開6~1月26日(日曜日)無料体験講座

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『ヰタ・セクスアリス』森鴎外・新潮文庫
 令嬢はこの時まで奥さんの右の方に、大人しくすわって、膝に手を置いておられた。ふっくりした丸顔で、目尻が少し吊り上がっている。俯向うつむかないで、正面を向いていて、少しもわるびれた様子がない。顔にはこれという表情もなかった。それが蕎麦掻の注文を聞いて、思わずにっこり笑った。
 僕は蕎麦掻の注文をしてしまって、児島の橘飩(きんとん)にも譲らないと思って、ひとりで可笑しがった。暫くは蕎麦の話が栄える。主人も蕎麦掻は食べる。ある時病気で、粒立った物が食えないので、一月も蕎麦掻ばかり食っていたと云う。奥さんが、あの時はほんとに呆(あき)れたと云って、気が附いて僕にあやまる。
 僕は蕎麦掻を御馳走になって帰った。主人夫婦に令嬢も附いて、玄関まで送られた。
 帰道に安中が決答を促したが、僕は何とも云うことが出来ない。それは自分でも分らないからである。僕はお嬢さんを非常な美人とは思わない。しかし随分立派なお嬢さんだとは思っている。品格はたしかに好い。性質は分らないが、どうもねじくれた処なぞが有りそうにはない。素直らしい。そんなら貰いたいかと云うと、少しも貰いたくない。嫌では決してない。若もし自分の身の上に関係のない人であって、僕が評をしたら、好な娘だと云うだろう。しかしどうも貰う気になられない。なる程立派なお嬢さんだが、あんなお嬢さんは外にもあろう。何故あれを特に貰わねばならないか分らないなどと思う。そんな事を考えては、娵に貰う女はなくなるだろうと、自ら駁(ばく)しても見る。しかしどうも貰う気になられない。
僕は、こんな時に人はどうして決心をするかと疑った。そして、或は人は性欲的刺戟を受けて決心するのではあるまいか。それが僕には闕(か)けているので、好いとは思っても貰いたくならないのではないかと思った。僕が何か案じているのを安中は見て取って、「いずれ改めて伺います」と云って、九段の上で別れた。
 内へ帰ると、お母様が待ち受けて、どうであったかとお問なさる。僕は猶予(ゆうよ)する。
「まあ、どんな御様子な方だい」
「そうですねえ。容貌端正というような嬢さんです。目が少し吊つり上がっています。着物は僕には分らないが、黒いような色で、下に白襟えりを襲(かさ)ねていました。帯に懐剣をさしていても似合いそうな人です」
 僕のふいと言った形容が、お母様にはひどくお気に入った。懐剣を持っていそうなと云うのが、お母様には頼もしげに思われるのである。そこで随分熱心に勧められる。安中も二三度返詞を聞きに来る。しかし僕はついつい決答を与えずにしまった。







※、女のブログ読者の方々へ

皆さんは主人公の内面がまったく理解できないと思います。どれだけ考えてもこの心境は理解できず、と同時に主人公が腹立たしく感じるでしょう。

 

ただ、この作品は、主人公の6歳から21歳にかけての心の動きを描写したものです。

 

今の時代の婚活で悩む、一般的な年齢層の20代後半や30代の男より、ずっと幼い年齢です。

 

それを明かせば多少怒りは収まるのではないでしょうか。

 

しかし現在、このような社会人の男が多いことによって多くの女を悩ませるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勘違いのないように明記します。

 

普段それなりの授業料で講義していることから解ると思いますが、この作品を読んだだけで同じような悩みを抱えた男が何か解決に役立つことは決してありません。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

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