ジンメルの寓話に興味深い話がある
ジンメルはというと社会学の創始者
田畑を耕すと宝が出る 
ジンメルの寓話にこんな話がある
息を引き取る臨終に
息子たちを前に父親が述べた
「何も遺産はないが、我が家の田畑を
耕すと必ず宝物が出る」と言い残す
翌日から息子たちは父親の言葉を信じ
来る日も来る日も耕しに耕した
「宝物」はすぐ発見されなかった
「今まで耕した浅かったか」と
今まで以上に深く広く耕した
二年三年と諦めずに掘りも掘った
その内、耕したお陰で豊作が続いた
息子たちは、やっと父親の意味する
ことを理解する
「耕して出る宝物」とは豊作を意味した
息子たちは開墾することの大切さを
深く学んだという話だった
文化の語源は 文化を意味する英語は culture だ
culture は cultivate（耕す）から
来ている
つまり、文化の発祥は農耕にあり
ジンメルの寓話と相通じる面がある
心を豊かにするには
危機を乗り越え、心を耕すことが
できれば良いと思う
いかなる炎天下であれ、寒冷下であれ
雨の日も風の日も耕しに耕せば
豊かになることを信じて生きたい
と思う