要約力とは…「死んでもこれだけは言っておく!」を見つけること。(情報のポイントをつかみ、簡潔・論理的に伝えること)
[要約の3つのステップ]
①情報収集…必要十分な情報がないと「いい要約」はできない。
②情報整理…情報のグループ分けと優先順位付け。
③情報伝達…情報の9割を捨てること。「死んでもこれだけは伝えたい」ことを伝えること。
①情報収集について
・自分に質問することで情報の質が高まる。
・客観視して情報の思い込みをなくす。
・表面上に見える情報を集め、目に見えない本質を見抜く。
・伝える相手の情報(性格、気質など)を把握することはかなり重要。
・抽象情報⇔具体情報への変換を習慣化することで「いい要約」ができる体質になる。
・書籍などから要約する時、「最初から最後まで読まないといけない」という思い込みはなくす。
②情報整理について
・理想のゴールを逆算しながら情報整理をする。
・「情報のグループ分け」とその「優先順位」を付ける。
・情報を9割捨てるためには「グループ分け→優先順位思考」が必要。
③情報伝達について
・「話し過ぎ」と「言葉足らず」は伝わらない。くどい前置きも不要。
・人がまず知りたいのは「話の全体図」。
・伝える基本は、「幹→枝→葉」。幹は「話の全体図」で、枝や葉は幹の詳細情報。
・「要件+結論優先型」で伝える。
「要件+結論優先型」テンプレート
①要件(今から話す事柄の全体像)
②結論(伝えたいところの重要部分「死んでもこれだけは言っておく!」)
③理由(結論の理由)
④詳細(結論についての詳細)
→①、②は特に重要。「幹→枝→葉」の幹の部分。③が枝、④が葉にあたる。
・人に何かを伝える時は相手が理解していなければ意味がない。相手が理解しているかを確認する必要がある。
・数字や固有名詞を使うと具体性が増し、伝わりやすくなる。
・物事を正確に伝えるには語尾に注意する。
・話す内容への「愛」や相手への「愛」、伝えたいという「情熱」は、想像以上に相手に伝わっている。「愛」や「情熱」は、小手先のテクニックではリカバリーできない。
・おわりに
何より大事なのは、要約していることに「自覚的になる」こと。常に主体的に情報と向き合い、要不要を見極める必要がある。「要約力を強化しよう」の裏メッセージは、「主体的に生きよう」です。