○前書き
・今の自分は過去の副産物である。
既に起こってしまった出来事に対してどうするかという対応力の違いである。
・誰も過去を変えることはできない。しかし、未来は変えることができる。私たちは常に変わることができる。過去を変えるのではなく、自分を変えることで、未来を変えることができる。過ぎ去った過去を変えたいという願望は健全ではない。
○ありのままの自分を受け入れているかどうか
・自分自身のありのままの姿を積極的に受け入れることができなければ、心に充足を得ることはできない。自分自身を否定するという「自己矛盾状態」では心が休まらない。受け入れられない過去がある時、肯定的に自分を受け入れられないままの状態では幸せにはなれない。
○感情のぶつける先を間違えない
・自分の抱く感情の原因がどこにあるかを正しく理解するのはとても大切なこと。悲しみや怒りなどの感情の原因を突き止めることが大切なプロセス。

○過去の続きで未来を決めないで
・自分の心の中を冷静に分析してみる。
・何にも征服されないように生きよう。根拠のない感情を抱き、それによって人生を不幸にしていることほど割りの合わない生き方はない。過去の奴隷になって生きてはいけない。

○「私はこう生きるしかない」の思い込み
・自分の行動は100%自由に選ぶことができる。

○過去はただの情報にしか過ぎない
・情報には何の強制力もない。情報に対して、分析して対処するのは自分自身。
○過去を正しく受け止めるとは?
・私たちの行動は外的因子に決定されると考えているが、実際には自分の行動は自分で判断したという内的因子によって決定されている

・記憶は情報。これを正しく理解する。過去をどう理解し、どう受け止めるかはとても大切。
この本は過去との正しい付き合い方を身につけるためのもの。記憶との付き合い方と言い換えてもいい。

○まずは「過去は変えられない」と認めることから
・過去の情報には決定的な2つの特徴がある。
①既に起こってしまったこと
②それは絶対に変えられないこと

○抵抗するのをやめた瞬間、ラクになる
過去の出来事は「事実を事実として認識する」だけでいい。
・変えられない事を考えても意味がない。大切なのは「これからどうするか」

○嫌な思い出は思い出すたびに強化される
・考えたくないのに考えてしまう時、自分の意志で考える内容を決めることができず、記憶という情報が私の思考を決定する要因で、外的要因によってのみ思考している人間だと言っているのと同じ。

○考えないことを意識的ににやってみる
・意識は一度に1つのことしか考えられない。別の事を考えればいい。意識は一度にひとつのことしか集中できない。全く別の事をすることでますます意識が別の方向に飛んでいきます。

○気持ちは簡単に切り替えられる
・別のことに意識が向くと、苦しみさえ色褪せる。大事なのは、自分自身がこの事実に気づくこと。

・落ち込んでいる人は自分で選んでそうしている。人の意識は一瞬で変わる。問題に直面した時、落ち込むことを選ぶことが問題なのである。

○神は乗り越えられない試練を与えない
・人は試練だと感じた瞬間に実は試練に立ち向かっていて、それに耐える力を発揮している。
・助けが必要だと正直に自分の強さを認められることこそ、大切な能力でもある。
・真実は「人は変われる」ということ。過去は乗り越えられるということ。過去の奴隷になってはいけない。「自分にもできる」と思うこと。
・感じた通りに生きることは、人生を良い方向に導くことはない。理性を使い、自分の意志の力で、良い結果を期待できる行動を選択していかなければいけない。