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友人の赤松由美さんが出演の劇団唐組の糸女郎を観に、雑司ヶ谷の鬼子母神へ(正式には、鬼の字の、上の点は無い)


千秋楽ということで満員。熱気立ち込める舞台でした。


美しさも醜さも賢さも愚かさも、品有るものも無いものも、怒りも哀しみも笑いも、哲学も無意味さも、それらの全ての極致がこの芝居にあった。

あれだけの見せ場と長い台詞が用意されていたら、演じる人も役者冥利に尽きるだろうな。通常なら、役者人生に一度あるかないかのレベル。

藤井由紀さんが息を呑むほど綺麗で、赤松由美さんは凛々しくも蠱惑的でした。稲荷卓央さんはもう風格さえ感じられる演技っぷり。今回公演は唐さんの若い息子さんも出ていたし、若手も重要な役を任されていたが、一歩引いて彼ら若手をうまく引き出すベテラン達の演技が光った。もちろん、ベテランたちの魅せ場では皆、圧巻の存在感なのだが。

終演後の役者紹介時に、唐さんに代わり劇団と舞台を引っ張る久保井研さんが、現在リハビリ中である唐十郎を舞台に呼び上げた。客席から、唐!唐!と掛け声が上がる中、唐さんは「また、お会いしましょう」と挨拶を述べた。そう、唐十郎がまた舞台上で演技する場を観たい。