「発情」


#140novel 隣家の雄猫が発情しきって哀しい鳴き声をあげている。どこかの雌猫の発するフェロモンを感じ取り、哀切この上ない響きをあたりに放っているが、その甲斐もない。その鳴き声につき動かされるように、僕も本能からの切実な嘆きを籠めて、貴女を需める声を発した。雄猫とは違い貴女だけに聞こえるように。





「そらとくう」


#140novel 青く晴れた空に、思わず手を伸ばしてみた。空は、何も無い意味で「くう」だったけど、今はいろんな人が、伝えたいことを電波にして相手に送っている。こんなありきたりな空でも、いろんな人の思いが詰まっているのかと思うと、伸ばした手を縮めて、行き交ういろんな思いを邪魔しないようにしないと。




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「発情」は、2月17日に「なう」の140字小説でつぶやいているので、「発情ジュリアス・シーザー」のチケットを取る前だったかもしれません。その時からすでに、だい。は発情していたのかもwww


観劇「発情ジュリアス・シーザー」



実はだい。は漢字二文字の熟語はとても好きで、文章に多く使ってしまっています。やわらかくあるべきの文章でも二字の漢字の熟語を使い、文章の雰囲気を乱してしまうことがありますww


今回も「発情」を題名にするか、「さかり」とするか、かなり迷いましたww


内容は、ネコに引っかけた熱烈な恋愛小説です、はいwww



「空とくう」は、携帯メールなど様々な電波が空を飛び交っていることから、そのまま形にしてみました。

人が十分に満たされていない場合は、この小説の最後は「邪魔してやる」になるのかもwww