茨城県茨城町 渋川 冠水橋形式の橋。 | 水辺の土木遺産

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水辺の土木遺産、冠水橋や流れ橋、石橋やレンガ樋門など、自転車で見て回りながら、ついでに狛犬なんかも追いかけています。

茨城県の涸沼の上流、涸沼川の冠水橋を訪ねて、
2023/06/25に行ったツーリング、冠水橋3基、冠水地形の橋を眺めた後は、
涸沼に注ぐ渋川という、小さな川沿いに、私設橋の類を見て回りました。

 

渋川沿い、最後に折り返したのはこんな橋。

 

 

場所はこちら。

 

 

見ての通りに、ということになりますが、

 

 

この区画が冠水した際には排水用のポンプ車なども通行したかもしれない、

立派な規格の町道橋で、明らかに冠水しない地形にある、冠水は想定されない、

けれど、欄干構造を備えない簡易な橋、ということになります。

 

 

なので、道はこの通り、

舗装された道路が県道まで伸びていて、

緊急時にもこちらに渡れることが求められているからこそ、

周囲の地形よりも若干高くなっています。

 

 

対岸からの振り返り。

 

ですが、

暑さで注意力が散漫になっていたのでしょう、

現地では、この後はどういうルートで大洗方面に向かおうか? と、

そちらに意識が撮られていましたが、よく見れば橋の袂の路肩は違和感がありますね。

 

しっかりと現地で見直さなければはっきりとは言えませんが、

橋は冠水しないまでも、

橋の付け根の左右は水に洗われた痕跡が見られるように思われます。

数十年に一度かもしれませんが、渋川左岸の市街地区画に越流することがあるのかも……。

 

 

ですが現地では足を止めずに、

さっさと次に向かいました。

 

ここで見落としもう一点。

最初の地図に戻って、地図の左端を見ていただくと違和感がありませんか?

現地では陸地だけを見て、「この先は民家もないから『個人宅に渡る橋』はないだろう」

そんな思いで折り返しましたが、実はこのささやかな橋らしきもの、

ちゃんと私のGoogleのマイマップには「一応チェック!」と、マーキングされていました。

 

1枚目の写真を拡大すると、

 

 

水面近くに人一人が渡れる程度の橋板らしきものが渡されているように見えます。

かりにこれが橋板であれば、この高さでは『通常の増水でも冠水する恐れのある橋』であり、

遠望とはいえ、橋板がろくに固定された様子も見られないことを考えれば、

鋼線ワイヤーなどで係留された橋、

私の大好きな流れ橋だった可能性もあり……大失敗です。

 

わざわざツーリング用にまとめた地図、

ツーリング中にも気を付けたいと思った次第です。